浮き指について その1
先日、福井放送さんから「子どもの浮き指」について特集を組んで頂きました。
浮き指についてご自身でできるチェック方法も含め、少しブログを書いていきたいと思います。
まずは耳にしたことがなかったり、
聞きなれない方もいるかもしれませんので、
浮き指について簡単に説明します。
・浮き指とは何か?
指に力がかかっていない状態=「浮き指」となります。
その人が本来あるはずの足の指機能をうまく使えていないという事です。
そのためカラダの機能が、本来ある力をうまく使えていない状態といえます。
そういった方は歩き方にも特徴がでてきやすく、足指を浮かせて指の付け根部分で歩いてしまったりします。
またシューズ選びや、パンプス、ハイヒールの選択を間違える事で、この問題を起こす原因となったり、指の変形を助長していくケースもあります。
・本来の足のアーチ
少し足本来の機能の話をします。
足は本来3点アーチといって内側の縦アーチと、外側の縦アーチ、前方の黄アーチでお椀を逆さにしたような形でドーム形を形成し、様々な衝撃からの緩衝作用や、推進力のでる歩行のために必要な構造しています。
そのとき足の指はしっかり地面につき、歩行動作に対しても機能的に作用しています。
・浮き指、開帳足
そんなアーチ構造が崩れるとクッション作用がなくなったり、歩行が正しくできなかったりと様々な問題が起きやすい状態となります。
3つのアーチ構造は複合的な関係性で、単純にはいいきれませんが、一般的によく構造を崩しやすいのが前方の黄アーチというところです。そしてここが崩れる事を開帳足といいます。
開帳足の状態が続くと
浮き指、外反母趾、内反小趾、
タコ、ウオノメ、巻爪、陥入爪、肥厚爪、
などの症状が併発しやすくなり、
足本来の機能をうまく使えなくなってきます。
二足歩行のヒトは地面に接地しているのは足だけですので、その代償が身体の膝や股関節、腰などいろいろな部分への波及にも関係が強くなってきたりします。また足指が使えない事で、重心が後ろ気味になったり、歩行様式がペタペタ歩きにもなりやすく、カラダへの悪循環を招きやすくなってしまいます。
・爪、皮膚の問題
そして問題は足の変形やカラダへの代償だけではなく、爪の問題にもつながりやすくなってきます。
爪のトラブルは圧倒的に第1趾(親指)に多く発生しやすいのも特徴的です。自分の爪が、巻き爪や変色、変形などしていたら要注意してみてください。
また浮き指の人は、2,3,4,5趾にも、靴のなかで趾があたってしまい、背中側のほうにマメができやすかったりします。
趾や足裏などにできるタコ、ウオノメは皮膚に対しての防御反応であり、自分で処理し続けていると、細菌が入ったりして危険ですので、真摯に対応してくれる医療機関にかかる事をお薦めします。
こちらでもフットケア士さんなどご紹介できますので、お悩みの方はご連絡くださいね。またその後も足にタコやウオノメが再発しない環境づくりが大切になります。
・浮指の特徴
浮き指は最近よくメディアなどで特集されるようになってきました。
そんな浮き指の特徴を簡単にまとめてみます。
・本来使えたほうが良い足の指が使えていない
・そのまま放置だと足やカラダの問題に繋がりやすい
・本人には自覚症状がない事が多い
です。
それとセットのようである開帳足も、
自覚症状がない事が多く、他の症状が出てきて初めて自身の状態に気づく事もあります。
外反母趾や内反小趾は、見た目の変形や疼痛により気づいてくる方がたくさんいますが、浮き指や開帳足は放置する事が多いのが現状です。
いままでより自分の足の前の部分がひろがっているなとか、靴の横幅がきつくなってきたなと思ったら一度ご自身の足を疑ってみてくださいね。
・浮き指チェック
ご自身の浮き指をチェックできる簡単な方法を紹介します。
・まずは自分の足を握ってしっかり5本の指が重ならず握れるかを確認してみてください。
・その次に指をにぎって、手のこぶしの部分が足にもでてくるかの確認をしてみてください。
・座位、立位で地面のタオルやモノを掴めるかやってみてください。
・立位でたって足の指に地面から薄い紙をいれてみてください。
(浮指だと紙が指の下を通過します)
・足の指の背中側、足の裏にタコやマメがある
上記ができなかったり、症状がみられる方は浮き指の可能性があります。
紙の方法は基本小指側(4趾、5趾)がはいりやすいかなと思います。
他にもチェック方があったり、足底の圧をみないと厳密に測れない方もおりますが、まずはセルフチェックのためこの方法を試してみてください。
これができない方は、きっと浮き指の可能性が高いのではないかなと思います。
浮き指の方は要注意で、改善に足の指の運動や、靴選びが今後は大切になってきます。
ちょっと長くなりましたので、、、
浮き指改善方や、靴の選び方、子どもネタは
また次回にお伝えしたいと思います。
GWの予定も近日中にUPします!
もうそんな時期に。。。
令和になりますねー。
今年は県内にいると思いますので、
予約を中心に休日も診療を受け付けるつもりです。
ご要望の方はお問い合わせフォーム、
またはお電話からご予約ください。