身体感覚の獲得(その2)
前回の続きです。
師走になり随分と忙しさが、、、
ひびき整骨院の活動では
普段バスケットボールや、テニス競技に仕事をもらう機会が多くあります。
(帯同は、メディカル依頼が多いです)
どの競技にも、その競技特有の奥深さはあれど、陸上については、個人的にとても特殊な競技(トレーナーとして)だなあという印象を抱いていました。
それはなぜか?
条件(外的要因)が他競技と比較して、よりシンプルだからです。
だから、自分のカラダのほうに目を向ける機会が、多競技より繊細な気がしていたのです。
これは決して、身体性に優劣があるという意味ではありませんし、陸上でも自分の外側に意識をもっていく事はよくあるのではないかと思います。
まとめきれず、語弊を招きそうですよね…
(足と靴の相談にきたシャイボーイ)
また繊細さについては、どの表現者や競技者にもあるものだと思います。
あくまでゲームなどでいう外の動き(他者)と、どのように連動して自分を表現するか?
そのような競技性ではなく、自身の中(カラダ)で、その精度を高くし、最適化を図っていかなくてはいけない。
そんな"条件"の要素が、強い競技だなあという印象だったのです。
他の競技にもつきつめていくと、なんにでもあるはずなので、そんな視点もあるかとそれくらいの感じで捉えてみてくださいね。
当たり前ですが、僕たちは、ほとんどの人が同じ身体(構成要素)を持っています。
人種は違えど、骨は大体200くらいだし、筋肉も質や量の違いに多少個人差があったとしても、世界共通、その数や形はだいたいが同じ。
(ここでは運動器系の話だけれど、他の臓器や機能も大まかにはそう言えると思います。)
様々な運動に求められるのは
その身体を
どの様にデザインしたり
コントロールしたりしていくか
それらを通して
自身にとって正解と呼べる
“身体感覚“を獲得していく事なのかなあと
最近は、そんなことを考えたりしています。
これは、スポーツ愛好家や、アスリートだけではなく、日常生活を送る一般の方にもいえる、普遍的なテーマになるのかもしれませんよね。
自分のパフォーマンスにとって“良いポジション“を獲得していく作業は、職人さんたちや、道具を扱う仕事にも、分かりやすく当てはまりやすそうです。
それを究極的に普遍化していくと、姿勢とか、歩行様式、生活様式とかになるのではないでしょうか。
悲しい事に、年齢を重ね機能が弱ってきたり
非合理的な動きを重ねていると
カラダの問題に繋がりやすくなっていきます…
また感覚は、時期や年齢でも、変化しやすいものだと思います。
年齢相応に、いつだっていい感覚を持っていたいなあ。
改めて重複になりますが
競技や日々の生活の中で
より良いパフォーマンスを発揮できる
そんな“身体感覚“を獲得したり
“拡張“したり
それらを“維持“したりする事が
重要なテーマになってくるのではないかと思っています。
長文になりました。
拝読してくれた方、ありがとうございます。
小難しく思われたかもしれませんよね…
仕事柄、選手や現場にいる人たちに、日々教養をもらいながらカラダを考察し、思考する事はとても興味深く勉強になります。
本当は身体を通して、下記のテーマを論じたり、書いたりしていたのけど、長すぎました。。。
・どこまでが自分?(自分という感覚)
・氏と育ち(遺伝と環境)
・成功体験とは(その人自身の)
最近はサボりがちだけど、ブログなどに書けたら、隙間でまた書きたいなあと思います。
皆さま、“自分の身体の感覚“を大切に
ぜひ日常の生活や、パフォーマンスのUPのために
快適さと、最適なポジションをみつけてくださいね。