外反母趾シリーズ(その2)
外反母趾シリーズその2
今年も残り僅かですね。
お世話になったスタッフさん達に、毎年恒例のお渡しものになっています。
おカフェさんのシュトーレン〇
美味しく頂きました〜
2024年のはじめに
某企業様と、森田中学校から「足についての講座」依頼をもらいました。
この企業様、先日の福井テレビで紹介されていましたね。
実は、次なる商品のインソール監修の依頼を頂いており、その制作をひびき整骨院で手伝っています。
また商品化される際は、当院からもご紹介しますね。
新たな課題や資料作成など、2024年にむけ「なにか」の流れがきているのかもしれません。
勘違いかもしれませんけれど 笑
中学からの依頼もマンモス校、、、
200人以上という事で、苦手なプレゼンやトーク力を高めていかなくてはとプレッシャー。。。
年に数回、いろんな施設や公民館、学校で講演の依頼を頂くことがあります。
小学生の子達にもプレゼンをみせてもらう機会があったりするのですが、最近のこども達はICT慣れしていて、僕の資料より全然プレゼン能力高いんです。。
焦ります 驚
お前やれるのか?
って問われている気分です 笑
やります。
日頃の傲慢を正し、少しはスキルをあげれるよう努めたいと思います。
本題へ
今回はなぜ?外反母趾になるのか?についてのお話。
全てここで説明できるわけではないのですが、持論を交ぜつつ簡単にお伝えできたらと思います。
考えられている要因には、外的と内的なものがあり、大きく影響しているだろうと考えられる3点についての説明と、ぼくなりの簡潔な日頃の感想を添えます。
外的(自分の外側にある影響)
①靴
(冬履の相談増えています)
靴を履かない裸足文化に比べて、靴を履く社会では圧倒的に外反母趾になる傾向が大きく、靴は大きな影響を与えていると考えられています。
当院では、様々な競技のスポーツ選手の患者様がいますが、基本的には靴競技の子たちに足の変形が多いです。
足が痛むとの訴えから、靴相談に来院させる患者様もよくいませす。
しかし、適切な靴のサイズを選択できているのは、2割くらいの印象かなあ。。。
理論としても、日頃の実感としても、靴は足に影響を与える力が強いのです。
また、みんな自分の適切なサイズを知らなかったりします。
だいたいの方が大きめを選択していて❌
意識は、これが私のベスト!
とそう本人は感じているケースが多く。
これは、足にとっては大問題なのです、、、
経験してきていないからか、正しさを知識としても、自分の感覚としても知らないという事がよくあります。
もちろん、その正しさ(合理性)は強制ではありません。
しかし、やはり合っていないものは長期的にみて悪循環を招く事は明白です。
これは日本の靴文化が、まだ歴史として浅く、正しい知識が一般化していないからかもしれません。。
ここで思い出すに。
よく小さい子どもの親御さんに向け、講演の依頼をいただく際にお伝えする内容があります。
それはドイツなど足の先進国では、5歳まで足育手帳というものがあるといった話です。
(ひびき整骨院の足育手帳)
日本でいうと、母子手帳などがありますよね?
ドイツでは、国をあげて国民の足を見守るってすごく感心させられるし、同時にそれくらい足の発育や形成が重要だという事なのだと思います。
これは普遍的な課題だと思っています。
なぜなら、日本人とドイツ人で、足の傾向に違いはあれど、その根本的な構造に大きな違いはありません。
これは世界中の二足歩行である人種、みんなにいえますよね。
足が健康的なカタチでいる事、またそれにむけた発育は大切。
発育だけではなく、大人はそのいいカタチを保つ事も大切。
そして、足の変形に大きな影響を与える「靴選び」はとても大切だという事です。
②運動
外反母趾になりやすい傾向の一つに、足の機能がうまく使えなかったり、発育を促せず適切なアーチが形成できない事により、扁平足になってしまうというケースがあります。
扁平足は内因(遺伝)で論じられているものもありますが、外因の影響力もかなり大きいと思います。
実際に当院では、ものすごい扁平足の子が数年をかけて、その状態を改善していける子達がいます。
扁平足とは足のアーチがない状態で、この状態でいると関節にかかる衝撃の吸収ができなくなったり、歩行の蹴り出しがスムーズにできなくなったりします。
扁平足と、土踏まず(足のアーチ)と、足の蹴り出しって、実はとても関係性が深いんです。
むしろ蹴り出しをする事で、足のアーチは形成されていきます。
扁平足= 衝撃吸収(✖️)+蹴り出し(✖️)
→ 足にも身体にも悪循環
アーチある= 衝撃吸収(⚪︎)+蹴り出し(⚪︎)
→ 足にも身体にも好循環
⇧かなり大雑把ですが、このような事がいえます。
蹴り出す動作とは、足の運動です。
この動作を、子どもの発育段階で適切に行ってこなかったり、大人になっていつの間にか上手に使えなくなってしまったりします。
そうする事で、足の親指に負担がかかりやすくなってしまい、外反母趾が形成されやすくなってしまうケースがあります。
内的(自分の内側にある影響)
遺伝
(恒例の祖母ランチ 笑)
これも一つの大きな要因だとは思います。
実際に外反母趾の発症は、家族内に多いという文献などもあります。
また、親に似るのは
骨格?(遺伝)
姿勢?歩行?(生活様式)
外反母趾に影響を与えているのは、実際に何か?
そのウェイトの差についてを論じている人達もいます。
ぼく自身はその影響を考慮しつつ、それらをどうコントロールするかこそが鍵だと思っています。
学術や文献、臨床を色々と話しだすと、矜羯羅がりそうなので、ここでは深くまでいかず、僕なりの見解をお話しさせてくださいね。
展開が下手くそでごめんなさい。
このようなお言葉を外反母趾の患者様からよく聴くときがあります。
私は親も外反母趾で、きっと遺伝なんです。
だから、自分も外反母趾だし
子供も外反母趾になりやすいんじゃないかなあ。
けれど遺伝だから、しょうがないかなあと思ってます。
・・・・・・
いや・・・
そんな事はないはずです。
協力できるなら僕にさせてください。
となります 笑
遺伝はもちろん素材として、どうしても影響力があります。
なんせ、その素材(DNA)でカラダが形成されていくと思いますので、それはそうなのですが、、、
しかし、それが全てではありません。
まして、外反母趾が遺伝だけで絶対に形成されるなんて到底思えません。。
むしろ適切な環境や、知識と選択があれば、コントロールできる事がたくさんあるはずです。
だから外反母趾になるのは、しょうがないという認知や視点は、とても後むきな捉え方になってしまいます。
ぼくは、こういう事に関しては、できる限、前向きである姿勢がベストだと思っています。
それは、その人にとって良き日常の土台を提供してくれるはずなので。
メンタルは後ろ向き気味、激弱なのですが 笑
「選択は前向きに」
がキーワードです。
例えば、一卵性双生児の双子は理論上、同じDNAをしています。
しかし2人が幼いうちから、外因(環境)が違ったらどうでしょうか?
A君は音楽をして育ち、B君は野球をして成長したら、、、
その能力や感性、筋肉のつき方、それに伴った骨格などには明らかに違いが出てきます。
その違いは?
遺伝+環境が与える影響の力
です。
詳しくいくと年代によって影響力の程度は変化します。
ちょっと難しく言っちゃってるなあこの人、、、
ってなりそうなんですけれど 泣
外反母趾に関係する靴でも、これは例えられます。
遺伝+適切な靴と運動で発育、生活
→ 健康的な足になりやすい
遺伝+間違った靴と運動ない発育、生活
→足の変形や問題を招きやすい
シンプルに
遺伝はあるけれど(決まっているもの)
毎日の影響や選択肢(決まっていないもの)
影響力の強さには程度があると思いますが、これらのバランスで僕たちは形成されていきます。
だから、住んでいる環境により条件は違っても、良い方向に舵をきっていく事はできるはず。
足の発育やカタチの形成保持においても、こうした事がいえると思います。
(人によって足の形はパターンがあります)
まとめ
なぜ外反母趾になるか?のお話でした。
本当に無理やり一言でいってしまうと、その部分が重力に負けていってしまうからといえます。
そこで正常な構造が崩れ、機能にも問題が出てきてしまう悪循環が訪れます。
重力に負ける要因として、間違った靴の悪影響や、うまく足の運動機能が働いていないために負担がかかりやすくなり、変形を招きやすくなる事が考えられます。
また、遺伝は変えられないけれど、環境で要因をコントロールし、良い形の形成、または足の変形の予防は可能ですので、どの段階であれ是非前向きに捉えてほしいなと思います。(手術適応段階はまた話別です)
全然分かりやすく、話せていないかもしれませんね 笑
わかりやすいどころか、情報と話が混雑しわかりにくすぎてすみません。
まとめサイトというよりは、僕なりの語り口調になってしまって 汗
しかし根本的に大切な視点が入っているはず。
と信じたい。
次回からは、もう少し簡潔に
外反母趾はどう進行していってしまうのか?
についてお話しします。
外反母趾はできれば、人生でならない方が良いし、なっても放置せず、進行させない方が良いです。
絶対ってあまりいいたくないけど、これは絶対だと思います。
皆さま、どうか健康な足ライフをお過ごしくださいませ。