靴サイズの選択ミス
今回は、靴サイズの選択ミスについてのお話です。
靴選択のミスあるある代表に、サイズが大き過ぎるという事がよくあります。
小さすぎる場合もありますが、圧倒的に見かけるのは大きすぎる選択です。
靴というのは、だいたいの感じでいいよ!と思う方もいるかもしれませんが、自分の適性サイズから0,5サイズが違うだけでも、将来の障害や変形に繋がっていきやすくなります。
新規の患者様には、靴をいつも必ず持ってきてもらうのですが、適性サイズで履けていない方がほとんどです。
時には1cmや2cm大きい人もいます。
余裕がある方が、楽だからという理由で、間違った選択をしてしまう方が多いのです。
しかしこのような選択を継続すると、年月を経て深刻なケースに進行させる事がよくあります。
※もちろん靴のメーカーや構造、履く環境での選択を間違えない事も重要ですが、ここではサイズ選びの話に限定します。
代表的に挙げられる、足の障害や変形といえば
・外反母趾
・内反小趾
・開帳足
・浮指
などかがありますよね。
その他にも
・タコ
・ウオノメ
・巻き爪
なども関係してきます。
これらの病態は、昨日、先週に痛めた!とか
数ヶ月前に怪我したから出現した!
というものではないのです。
もちろんそのような外傷ケースも稀にあるのですが、、、
ほとんどの方が、日常の生活の影響で進行していきます。
中でもスポーツ(特に靴を履く競技)や、偏った運動量(畑仕事など)が多い方は、障害や変形が強く出現する傾向があります。
病態に対しての結論をまとめますと、
放置すれば、変形や症状は日々進行していくもの
と認識したおいた方がよいという事です。
変形を予防したいと考えるのには、早すぎるとか、遅すぎるはないです。
症状のある方はもちろん、予防も含め、今日からご自身の足(カラダ)を気にかけてあげてくださいね。
大きい靴を選択するのはなぜか?
大人の場合、足に合うかな?というより楽な感覚の方が良いからと選択している方が多いように思います。
子供の場合は、成長してすぐに大きくなるからと選択されているのだろうと思います。
ですが、足(カラダ)の健康を主にして考えた場合、年齢、活動の範囲を問わず、いかにフィットした靴を履けるかは、とても大切な基準となってきます。
実は意外と、このフィット感を大人になっても体験していない人がとても多いのです。
フィットさせるというのは、丁度ギターのチューニングのようなものなのかもしれません。
ぴったり合うと気持ちいい音がでるよ!みたいな。
本来は靴もぴったり合えば、散歩したり走ったりするのが気持ち良いんです。
またこれは、まだ靴の選択を主張できない幼少期のお子さんたちにも言える事です。
サイズ選びのポイント
・中敷がある靴に足をのせて、自分の人差し指1本くらいの余裕がある
・靴を履いた時、カカトが固定され足が遊ばない(靴と足が一体になる)
すこし文字列だとわかりにくかもしれませんが。。。
靴選びの際に参考にしてみてください。
できれば中敷きを外せる靴から、中敷を外し、その上に自分(お子さん)の足をのせ、指先に自分の指1本くらいのスペースがあり、履いた時に紐やベルトでしっかりとめられた足が、靴とホールド(固定)される感覚があるといいです。
わかりにくいですよね。。。
今度写真で載せます。
次回は外反母趾シリーズも書いていきたいと思います。
今回は靴のサイズ選びについてでした。
特に外反母趾変形が気になる方や
将来の足の変形などを危惧している方は
常ご自身に適したサイズが選択できる事をオススメします。
特に発達中の子供の場合は、変形があれば問題は深刻になります。
お子さん達には、すぐ成長するから大きいのという選択ではなく、常にベストサイズを提供してあげてくださいね。