ブログBlog

スポーツ時の怪我と痛み

2022.06.10

最近は高校生達が、総体予選にて試合シーズンですね。

 

まだまだ勝ち上がった子達は北信越、インターハイと控えていると思います。

 

当院では、日頃からスポーツをする小中高生の、怪我や痛み(成長痛など)に対応する事がよくあります。

 

年代によっても起こりやすい病態に違いがありますが、競技の種目によっても起こりやすい怪我や傷害に違いがあります。

 

例えば、野球であれば肩や肘などは痛めやすいですし、バスケットでいえば膝や足首、指などが多かったりします。

 

他の種目でも、その動作やゲーム性に関連して好発しやすい怪我や傷害というものがあります。

 

また成長痛の痛みでは、小学生後半から中高生にかけて起きやすく、有名なところにオスグッド病(膝の痛み)や、セーバー病(カカとの痛み)、有痛性外脛骨(足の内側の痛み)などがあります。

 

これらも競技性に大きく影響を受けますが、適年齢時の運動量も大きく関係してきます。

 

カラダは様々な状況で、痛みを発生させますよね。

 

痛みは不快である場合、できれば感じたくないです。。。

 

しかし見方を変えると、運動時の痛みはとても大切なサインとして考えられます。

 

 

 

 

 

サインが出た場合に、改善点として必要な点を挙げてみますね。

 

 

 

 

運動量の調整

運動量が、個人が適応できるレベルを上回ってる場合、適切な休息など

 

 

・コンディションの調整

季節や体調、履き物の環境(靴)、エネルギー量、水分量の不適切な選択をしている場合など

 

 

・運動動作の改善

運動動作が不適切で、非合理的な動作をしてしまっている場合など

 

 

 

かなり簡潔すぎて、ここにない改善点もあると思います。

 

しかし大雑把ながらも、この3つは問題が起きた際に大切な観点になるはずです。

 

 

今回なぜスポーツと怪我や痛みについてを題材にしたかというと、試合シーズンが近いというのもあるのですが、試合が近いのに怪我や痛みがある場合、それまでの症状の調整がとても重要という事をお伝えしたかったからです。

 

もちろんこれに年代は関係なく、社会人も一緒です。

 

しかし、学生時代の試合は分かりやすく一年一年が有限です。

 

時にその試合にかける思いが、個人の人生にとって大きな意味になるのではないかと感じさせてもらう事があります。

 

例えが良くないかもしれませんが、プロ野球やメジャーリーグはあまりみないけど、高校野球が好きという人がいるのも、こういった有限の中にある一生懸命さに、何か惹かれるものがあるからなのかなと個人的に思ったりする事があります。

 

もちろん学生に限らず、プロ選手や人生において大切な試合を経験する方々にもそれはいえると思います。

 

というかプロはまたメンタリティーも感動も、学生と比較するのとは違う質のものに感じます。

 

少し話が逸れましたが、自分自身こういった仕事に携わる事で、これまでにいろんな選手に出会い、怪我によって涙してきた選手をたくさんみてきました。

 

また怪我を抱えながらも、うまく試合までに調整する事ができ治療やテーピングなどで、痛みや組織の損傷をコントロールしながら良き結果を掴めた選手もみてきました。

 

 

 

 

そういった経験の中でいえる事は、痛みや怪我に出くわしてしまった場合は、放置したり無理に練習を継続するではなく、まずは現在の自身の状況をしっかりと冷静に見極め、把握する事が大切。

 

必要であれば医療機関で検査する事も視野に入れ、その状況から目標とする試合に向け、どこまで症状を改善に近づける事ができて、当日どこまでベストパフォーマンスを出せるかに焦点を当てることが大切だと感じています。

 

勝利至上主義が良いとは全く思えませんが、競技をしている以上はどのチームも、試合に勝てるというのが一つの大きな目標となるという事に強く共感できます。

 

よく出くわす「あるある」に、休んでしまうと実力が落ちてしまうという不安や、部活動、クラブのノリから休めないなどの悪循環が起きてしまう場合です。

 

これらはどちらにしろ、勝利を目指すがゆえに出てくる空気感や、悪循環ではないかと思います。

 

時には、伝統ある強豪チームなどでは必要な空気や緊張感もあるかもしれません。

 

僕も競技において、現役時代そういった事を経験してきた方だと思います。

 

しかし、メディカル(医療)的な視点からいって痛みが出た場合は、体力を落とさない事や、試合でのパフォーマンスが維持できるかは考慮するものの、個人の症状を適切にコントロールする事が大切です。

 

例えば試合までに2週間(14日)あったら、一日もい休まないという子がいたりしますが、5日休んで、4日でうまく体力を慣らして、残りの5日で技術を調整するなどもできます。

 

この調整の方法は、怪我の症状の程度や、競技性によってもかなり違いがあるかもしれませんが、(個人競技や団体競技、ペア競技では少し異なると思います)

 

共通していえる事は、試合に向け(個人としても、チームとしても)ベストパフォーマンスを出せるように、症状に対して合理的に対処し、かつメンタルが前向きに段取れるように、うまく調整する事が大切じゃないかなと思っています。

 

もしひびき整骨院に協力できる事があればいつでもご相談くださいね。

 

皆さま先の試合に向け、日々ベストな状態を作ってください。

 

そう祈ってます!