フィジカルとメンタル
先日、生まれて初めて硬式テニスのビギナーズ大会に出場してみました。
実は数年前に、国体成年男女テニス競技のサポートで仕事させてもらった事があります。
なんとその時は、全国で男子が準優勝となり、トレーナーとして貴重な体験をさせてもらいました。
国体はちょうどいまくらいの時期ですね。楽しかったなあ。
そしてこの時の僕は、まだラケットも振った事がなかったのです。
その数年後になるのですが、国体選手に一度先生もやってみたらどうですか?
と誘われ、お遊びでやり始めてみました。
そして、ついに先日試合に出場してみるとこまできました。
試合は観たり、サポートしたり、仕事で各競技のスポーツ選手に絡んでは、トレーナー活動をする事もよくあります。
結論からいうと、今回の経験ができてすごくよかったです。
新たな視点の獲得としても、また大切な能力の再確認としても、とても勉強となったからです。
また、やった事のない競技の試合って新鮮すぎました 笑
少し感想を書いてみますね。
競技性の深い所での駆け引きや、技術面を語れるほどの立場ではまったくないので、トレーナー目線から普遍的に大切になる課題だと感じられた話をしたいなあと思います。
まず試合の結果は、3回戦の準決勝で敗退しました。
しかも6ー6で延長戦(タイブレーク)となり5-7で負けるという貴重な経験をする事に 笑
相手の方は優勝したようです。
来年はもう少し自分の完成度を高めて、優勝できたらなあと思いました。
まず、1、2回戦は、それなりに自分自身が走れるほうだったので、まだまだラケットの扱いが下手くそながらも足を使って順調に勝つ事ができました。
ただ経験のない競技は、こんなに自分をうまくを出せないものなのかというメンタルの弱さが際立ち、いつものようにラケットを振り切れず。。。
また天候(太陽の下)にも、試合の体力にも、日頃からカラダが順応していないため、無駄な動きと相まって、思った以上に身体に過負荷がかかりました。
そして炎天下の中で、試合が連続して休憩があまりないという条件。
汗ダクになりすぎて、Tシャツ3枚変えるほど消耗 笑
これも思った以上の疲労蓄積になり、、、
動ける条件の時との自分とは、変わってしまっていました。
現在のレベルでは、そこくらいしか長所がなかったのにそのカードが失われ。。
過剰にエネルギーを消耗する事で、それらをリカバリーする補給タイミングや、摂取内容なども個々の状態にあわせて、効率よく取り入れる事が重要だと実感しました。
そうして、フィジカル能力を失われた僕は、、、
最後はカラダ(体力)がもたなくなり、1ポイント事のゲームが、とてもとても辛かったです 笑
ぼくはこの時、黙々と自分に心の中に語っていました。
また大きく内省し悟りました。
フィジカルめっちゃくちゃ大切じゃないかーと 笑
当たり前だけど、センスや技術がある人もそれないと勝ち上がるって絶対むりだよなあと。
年齢や競技レベルに限らず、競技において普遍的なテーマですよね。
トレーナー目線とか言って、素人みたいなこと言ってます 笑
テニス競技のプロ選手は、長いと5時間とか試合しているの本当にすごいなあと思います。
最近は、全米のグランドスラムは十代の新星アルカラスという選手が優勝していました。
またフェデラーとかナダルとか、年齢的にもあのフィジカルを保ってるってすごすぎます。。。
生きてるレベルが違いすぎて脱帽。
僕自身、競技は学生時代にがっつりやってきたほうだと思います。
一応、高校も大学も全国大会に出場しているレベルではあります。
しかも仕事では一応サポートのプロとして、いろんな選手のトレーナー活動もしています。
また日頃から、学生にもよくトレーニング指導に行ったりもします。
こういうことは理論も含め、現場でよく伝えている事の一つです。
なのに、、、
フィジカルや体力が本当に大切だと、、、
ほんとに身をもって、、、
改めて再確認いたしました。
こんな事当たり前に知っていたはずなのに。。
技術や戦術もここに支えられているなあとか。
または、メンタル(精神)ですら、実は根底でここに支えられているのかもしれないとか。
メンタル大切だけど、フィジカルないとやっぱメンタル意味ないなあとか。
そんな事ばっかりゲーム中に考えてました。 笑
もちろんある程度のレベルまでいけば、メンタルで補える場合もあるだろうけど。。
そういった無理は、能力の発揮より傷害や怪我にも繋がりやすくなると思います。
そういえば、僕自身は競技を引退した時期に、よく経験を通して感じていた事があります。
身につけた技術はあっても、力や体力がなくなる事で、段々技が発揮できなくなっていくという事を。
そこの相関関係はとても強いのだなあと。
特に試合では。。。
練習は、もう少し気楽にいけるものです。
技は使えるのに、その土台がないと効果を全くだせなくなる。
例えば、柔よく剛を制する、という有名な言葉がありますよね。
この言葉は一見、力はなくても技があれば、力を制する事ができるようにもとれますが、、、
しかし、僕はこう思います。
柔のほうにも、それに見合ったフィジカルが必ず土台として身についているはずなのです。
それを「動き」と言ってもいいかもしれません。
そこの土台なしにして、柔らかさの実力は発揮できないと思っています。
フィジカルと一言で言っても、きっとたくさんの見方がありますよね。
競技中に崩れない体幹だったり、最後までやりきれる体力だったり、カラダの合理的な使い方だったり。
それらはパフォーマンスUPにも傷害予防にも繋がってきます。
だいぶ長くなってしまいそうなのでそろそろ、、、
まとまりない感想の話を総括しますね。
とりあえず当たり前だけど、再確認した事です。
競技特性にあった、または必要とされる条件のフィジカルを日頃から的確に向上させていく事が大切。
です。
ぜひカラダという土台を鍛えてあげてくださいね。
最後に全然違う角度からの余談なのですが、解剖学者の養老孟司さんや、小説家の村上春樹さんなんかも、意識(頭、精神的なもの)より身体に重きをおいた発言をされている事を見かける時があります。
僕も普段理屈っぽいように思われがちなのですが、、、
どちらかというと、身体の方を優先的に考えている方だと思っています。
例えば。みなさんの一般的な私生活においても、メンタルで悩んだ時は、頭で考えて精神的にどうしようとかより(効果的な方法は大切ですが)、身体からアプローチしてカラダを整える。というところから始めてみるのも、効果のある方法かもしれません。
昨今流行りの腸活なんかも、カラダを整えるほうにフォーカスした視点ですよね。
すごく大切な事だと思います。
皆様。
日々のカラダとココロを大切にしてお過ごしくださいませ。
これを書いている先日、ロジャーが引退表明を。。。泣
テニスをみるようになって、一番好きな選手でした。
テニス界の貴公子であり、バレリーナ。
すべてのプレーも動きもかっこよすぎます。
寂しい。
次回は、作成予定の足育手帳について少し書いていきますね。