足育手帳作成中
現在、ひびき整骨院では子供の足育手帳を作成中です。
前のブログにも少し載せましたが、年に何度か依頼をいただき足育講座を行うことがあります。
足育講座は思い返せば、もう20回以上はしてきてるかもしれません。
僕はとても口下手なのですが、、、
そして、人前で話すのも本音は苦手です。
どちらかというと隙間で、そっとしている方が好きなタイプかもしれません 笑
しかし、毎回それなりに反響をいただき継続して講座依頼をしてもらえるという事は、少しは皆さまの参考になる内容を提供できているのかなあと冥利に尽きる思いです。
そもそも足育手帳って何?って思う方もいますよね。
簡単にいうと、足の発育や健康を見守るための手帳です。
これは、子ども手帳やお薬手帳などを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。
そんなの必要なのか?
と思う方もおられるかもしれません。
確かに日本の靴文化の歴史の浅さや、現在起きやすくなっている足の変形などの問題点は、現段階では専門的な目線(専門家でなくても誰でも持てます)を持たないと、そこまで重要性を感じる機会がないと思います。
足や靴の先進国といえる国にドイツがあります。
なんとドイツには5歳までの子ども達に、足育手帳が配布されるのです。
初めてこれを知った時、僕はなぜか結構カルチャーショックを受けたことを覚えています。
医療としても、国としても、国民全体で子供たちの足の発育を見守るのが普通になっているのだなあと。
専門的な目線ではなく、足の発育が健康であるのは大切だという考え方が国民全体の知識として一般化されているということです。
発育過程の中で何かおかしな点があったら、その時点で適切な対応ができるというのは、将来の健全なカラダの発育においてとても有益な情報だし、その段階で介入できることも効果的だと思います。
そんな考え方に見習って、本院でも小さな動きながら足育手帳を作成していこうと予定しています。
まずは、3歳までの手帳から。
その後、幼児期、小中学生、大人用も作成する予定です。
幼児期は発育にとって影響力が大きく大切な時期になりますが、その後も大人に至るまでの発育過程や、大人になっても足の問題(外反母趾、内反小趾、開帳足、浮指、足底腱膜炎などなど)靴選びの相談はつきる事がなく、全ての年代に向けてあったほうがプラスになると考えています。
なので一生付き合える人は、僕にお付き合いくださいね 笑
もちろん強制するものではなく、できる事、できない事の範囲はあるかもしれません。
求められ、またできる範囲においては、僕のほうも一生懸命協力できるよう励みます。
あとはくだらない話とか、どうでもいい話をしあっていきましょう 笑
なぜ手帳を作成するにあたって、年代別があるかというのには理由があります。
講座でもよく例えに出すのですが、子供と大人では少し考え方に違いがあるのです。
簡潔な例えにはなってしまいますが、こんな感じです。
大人は構造(ここでは骨とします)がほぼ完成しています。
子供は構造を現在進行形で形成中です。
たとえば、足に変形(たとえば外反母趾)などがあった場合、完成しているものが崩れていくのと、形成中のものが崩れ変形している事には大きな違いがありますよね。
大人はできるだけ良い形が崩れてほしくない。
子供はできるだけ良き形で形成(発育)されてほしい。
大きくはそんな違いがあります。
当院では、様々な年代の子供たちが来院されます。
問題があまり少ない段階で相談にくる親子もいれば、それなりに足の変形や歩行に不自然さを身につけてしまっている子もいたりします。
そういう子たちには、適切な靴の選択や、インソール療法、運動療法、歩行指導などを併用します。
それらの問題に対して、発育過程と共に修正していけるように努め、中には5年以上継続して通院している子たちもたくさんいます。
いまだに継続してきてくれる子もいれば、ある段階で卒業していく子達もいます。
これまでにも、確実によい方向へ改善していけた症例をたくさんみさせてもらえました。
またその子たちの成長の過程を見せてもらえた事で、僕自身(ひびき整骨院)も成長させてもらえました。
そのおかげもあって、どうしていくことが最善の策なのか?
そんな指南の幅にも、僅かながら自信がもらえました。
もちろん本人や親御さんたちが取り組まないと、改善しにくいケースもあります、、、
そして、変形の具合や年齢においても、どこまでが完璧な正解になるのか難しいケースもあります。
しかし、良い道と悪い道のY時路があれば、問題に気づいた時点ですぐ取り組む事が大切です。
前者の道を歩む事が、今後の人生を考えても絶対的に前向きだなあと信じ仕事にあたっています。
またそれは僕だけの主観的な評価であってはいけないため、その子たちの発達過程をしっかり記録として比較することで、本人にも親御さんにも評価をわかりやすく感じてもらう事ができると考えています。
そういった問題意識からこのような流れとなりました。
少し問題に対しての説明になってしまっていたかもしれませんが、もちろん問題がない足だとしても健康な発育の過程や変形予防の支えに参考になるのではないかと思います。
足育手帳を作成するにあたって
足の発育状態や歩行様式、定期的なサイズの計測、靴の買い替えのタイミングなどを間違えずに、足の健康な発育を見守りやすくなるはずです。
完成はもう少し先になりますが、取り組みはじめているので楽しみにしていてくださいね^^